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更新日:2024年8月19日
世界自然遺産に登録された奄美大島において、野生化したヤギ(ノヤギ)への対処が重要な課題になっています。
以前は、沿岸部を中心にノヤギが目撃され、そこでの植生破壊やそれに伴う土壌の浸食などが問題視されてきました。しかし最近では、内陸の森林部でも目撃情報が増え、希少植物の採食が懸念される事態となっています。
そこで、ノヤギの効率的かつ適切な捕獲を推進する観点からヤギの行動域などを解明するため、ノヤギの行動圏の調査を鹿児島大学農学部が大和村猟友会の協力により行っています。
大和村猟友会の会員が捕獲したノヤギ2頭(オスとメス)にシカ用GPS首輪発信機をつけて、放獣します。放獣から最大で2年間、1ヵ月から2ヵ月間隔でヤギの位置を確認し、行動ルートや休息場所、行動圏などを明らかにします。
調査終了後は、リリース信号を送って位置情報に基づき機器を回収します。
この調査により、ノヤギの行動域、地域別にみた出現頻度、季節変動などが明らかになり、希少植物が生息する保全対象地域での被害対策や捕獲の必要性を明らかになることを期待します。
令和6年8月7日に戸円集落のヒエン浜沿いの山間部に放獣しました。
メスの発信機は赤色のテープ、オスの発信機には青色のテープが貼ってあります。もし、発信機のついたノヤギの死亡を発見したり、確認した場合は、役場産業振興課までご連絡ください。
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